前回は、パーソナルトレーナーとスポーツトレーナーの違いについてお話ししました。
トレーナーといってもそれぞれ働き方には色々な種類があります!
正社員?それともフリーランス?ジム経営?
ちなみに私は、大手ジムの正社員として支配人職を経験し、その後8年程フリーランス、そして現在のジム経営とそれぞれの過程を経て現在に至りますので、経験からそれぞれのメリットデメリットを解説していきます!
1.正社員として勤務する場合のメリット・デメリット
一番多いのがこの正社員として働くパターンです。
大手から小規模ジムまで沢山ありますがメリットとしては、給与も安定して払われることが多く、保険等もしっかり完備されているジムが多いです。
大手ジムではしっかりと賞与が出たりするところもあります。
もちろん研修制度もしっかりしていますので、ジム未経験や新卒でトレーナーをやりたい!
という方は一番間違いがないでしょう。
デメリットとしては、多くの会員様が出入りするジムでは危険がないかを監視する監視員になってしまう点でしょう。
何時間もずーっと立ちっぱなしは当たり前の話です。
正社員でパーソナルトレーニングができる現場ももちろんありますが、やはり社内の検定や入社してある程度の経験が必要だったり、必須の資格が決まっているところがほとんどです。
経験上の話しですが、私が右も左も分からなく入社した当初は一般の方は勿論、アスリートを指導できる機会があるかと思っていましたが、そのような機会はほとんどありませんでした。
また給与面も入社当初は激安・・・というジムは多々あります。長年フィットネス業界の課題でこのことが原因で他業種に比べ離職率が高いのもこのことが原因でしょう。
長く働けば働くほど徐々に昇給していくシステムがほとんどですので、なかなか実力と給与面の評価が比例する世界ではないと思います。
どの会社でも同じですが、人間関係・上下関係などに悩まされ退職される方もいます。
2.フリーランスのメリット・デメリット
コロナの影響で保証面が話題にもなったフリーランス。
フリーランスの多くのトレーナーやインストラクターはジムなどと業務委託契約し指導などを行うパターンが一番多いでしょう。
メリットはなんといっても自分の時間で働ける点です。当然実力次第で正社員以上の金額を稼ぐことも可能です。
私の場合はフリーランス当初はプロゴルファーさんと契約させて頂いてゴルフツアーで働きながら、自分のお客様のトレーニング指導、加圧スタジオでバイトというような3つを掛け持ちして働いていました。
フリーランスになる前の4年間は会員数2000人規模の支配人として働いていたので、それを管理する事のプレッシャーはだいぶなく働いていた記憶があります。
デメリットは、当然今回のコロナのような事態が起きてしまった時に多大な影響を受ける点です。保証が全くないので、一気に収入が0になってしまう可能性があります。
正社員より月収で稼げていても、今回のようなことがあると結果フリーランスより正社員の方が年収としては高くなることが起こる人も多いのでその点も考慮しておくべきでしょう。
経験上ジムで正社員として勤務後2〜3年で退職しフリーランスになる方も多くいますが、成功している事例はほとんど見受けられません。
3.ジムの経営のメリット・デメリット
ジム経営に関しては大規模から小規模まで沢山あります。
月額の会員制からパーソナル指導のスタイルまで形態も様々です。
メリットに関しては、フリーランス同様売上などの金額が顕著に反映される点でしょう。
自分の箱を構えているという点でお客様が来やすいというメリットも大きいです。
また、雇われの場合は不可能だった、自分のメソッドなどを反映できるという点も挙げられます。
デメリットは時間の制約がないという点です。
経営しているならトラブルがあれば自分が対処しなくてはなりませんしスタッフ管理、労務管理、申告や税金等の扱い、日々の売り上げ管理から年間の施策などあらゆる点で責任がかかってきます。
当然経費も格段にかかってきますので、売上と経費の管理が必須になります。
多少は経営等の勉強をしないと痛い目にあうことも…。
いかがでしたでしょうか?
どれが良い働き方かはなんとも言えませんが、それぞれ自分のスタイルにあった働き方がありますよね!
どんな業界もそうですが、流行りがあったり、トレーニングや体に関する研究なども年々進んできています。
新しい情報に敏感に、また自分の強みを見つけること、他との差別化を図ることもトレーナーとして働いていく上では重要でしょう。
ご参考まで。
ではまた次回!