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トレーニングを行うのは両手?片手? 【続編】

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前回はトレーニングを両手(両足)で行う時のメリット・デメリットについてお話ししました。

両手(両足)の場合は、

デメリット:双方に均等に重さが分かっているかはわかりにくい

ですが、

メリット:安定感は抜群で怪我のリスクも少ない

そんな話しをしました。
※詳しくは前回の記事をご覧ください。
トレーニングを行うのは両手?片手?

今回は、「片手でのトレーニング」について解説していきましょう!

1.片手(片足)で行うトレーニングってどういう動作?

代表的な動作は、

ダンベルを交互に持ちあげて「力こぶ(上腕二頭筋)」を鍛えるトレーニングや、
一歩前に踏み出してしゃがみ込み動作を行い下半身を鍛える「ランジ」などが挙げられます。

基本的にはダンベルなど自由度の高い器具を使うトレーニングは、片方ずつで行う種目が多いです。

2.片手(片足)で行うメリットは?

片方で行うということは、まず圧倒的に

「 意識がしやすい! 」

単純に、使う筋肉が一つ減る(両方が片方になる)わけですから意識は絶対的にしやすくなりますよね。

トレーニングしてるけど少し意識がしづらいという方は、片手(片足)で行うことで効きやすさが増す可能性は十分にあり得ます。

また、安定感が悪くなる分、「 体幹部分 」も力が入りやすくなります。
つまり体幹部分も同時に鍛えられるやすくなります。

応用ですが、元々不安定である先ほどの「ランジ」という動作に、
さらに不安定な「バランスディスク」のようなものを足の裏に置いて動作を行うと、

更に不安定さが増し、体幹部分なども姿勢を保持しようと強い刺激が入りやすくなります。

片手(片足)のような場合は、
「重さをあげる」
「負荷を上げる」
というよりは

「 安定した動作 」

を心がける事が重要なポイントになります。

3.デメリットは?

こちらも既に想像できるかもしれませんが、不安定が故に怪我のリスクが多少伴う点です。

膝痛に代表される関節痛のような症状がある方はあまりお勧めは出来ません。

もう一つのデメリットは、交互にトレーニングを行うことにより意外とインターバルが出来てしまい、完全な筋疲労までなりにくいという点が挙げられます。

「両手(両足)同時に行う10回」と、「片手(片足)ずつ交互に10回ずつ」ですと、同じ10回でも交互の方が若干ですがインターバルが空きますよね。
若干ですが、それでも一瞬休憩時間が生まれるので、この一瞬が意外と筋疲労で見ると差が出ます。

その分、しっかりと追い込むような事は難しい場合もあります。

なかなか効いてる感じがでず、その上で片側のみを交互にトレーニングしているような方は、
やっているだけで実はほとんど効果的ではない可能性も考えられます。

4.一番行うべきはアスリート!

ここですごくポイントになるのが、スポーツをされている方はこの片手(片足)のトレーニングは絶対的に必要になってきます。

なぜか?

あらゆるスポーツは、両手(両足)を同時に使う動作はほとんどありません。

投げる動作も片手ですし、
蹴る動作も片足、

というようにほとんどが片方ですね!

つまり両方同時に力発揮をする練習よりは、

「 不安定でかつ体幹部分も鍛えられる 」

という面で、片方ずつのトレーニングを比較的多めに取り入れることをお勧めします。

従ってアスリートの方に行うメニュー(下半身の場合)は、


①スクワット(両足)などでしっかりフォームを確認しながら負荷をかけた重量を挙げていく。

②ランジ(片足)のような不安定な状況で正しく動作を身につけさせる。

③更にバランスディスクのような物を使い更に不安定要素を追加して動作を行う。

④その競技に近い動きを取り入れていく。
例えばサッカーなら、バランスディスクの上に片足立ちになり、反対の足を振り上げるような動きや、実際にボールを蹴る練習など。


このように段階を踏んで、段々とその種目の試合状況に近い動作を入れていきます。

5.両手(両足)と片手(片足)双方のメリット・デメリットを踏まえてトレーニングしよう!

意外にもトレーニングしている方でも、この違いを分かっている方は少ないようです。

1回に行うメニュー組も、担当するお客様や、アスリートの競技特性、目的などによって考え方は当然変わってきます。

単純に筋力不足なのか、
それとも安定感が悪いことからくる足腰の弱さなのか、
それぞれで作られるメニューは変わってくるのがお分かりいただけたでしょうか?

同じメニューを片方だけで行うのか、両方同時に行うのか、そんなところにも実はメリット・デメリットが隠されています!

是非参考にしてみてください!

ではまた次回

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