ドーピング検査って実際どうやるの!?
プロスポーツやトップアスリートでないとなかなか接する機会もないと思います。
実際どんな感じなのか解説していきましょう!
1.ドーピング検査はいきなりやってくる?
私はゴルフツアーに長くいましたのでゴルフツアーがどんな感じだったかお話しして行きます。
もちろんドーピング検査は存在します。
毎試合ではないと思いますが、本当にランダムに競技終了後いきなり通達されます。
私も5年間いたうち3回担当選手が該当しました。
2.試合後はきつい!!!
過去3回経験した100パーセントの確率で尿が出ない。。。。
とにかく出ない。。。
それもそのはず、試合中は水分摂取をしていても当然消費されていますし、アドレナリンが出ている状態では尿は出にくくなります。
しかも出るところを見られながら、規定量が出るまで帰れないのでまさにその現場は悲惨…。笑
日曜日の試合終了後、
「 家に帰れるー!!! 」
と思ったら2時間帰れず、クラブハウスは人もまばら…。
のような事もありました。
まさに地獄・・・。。。
3.どんな手順で検査してるの?
①通告・移動
検査通告を受けたら本人確認の上、通告書に署名します。
その後速やかに検査室(トイレ)に移動しなければなりません。
②採尿カップの選定
アスリート自身で3つ以上の採尿カップから1つを選び、破損や汚れがないかチェックします。
③尿検体の摂取
同性の監視員立ち会いの元、採尿します。検体がアスリートの身体から直接出ている事を確認できなければなりません。
④検体封印作業
3つ以上の封印キットから一つを選び、採尿カップからそのキットへ検体を移動します。
そのキットの箱の番号・同封されているボトル・キャップ・バーコードシール全ての番号が一致しているか確認します。
⑤書類作成・控えの受け取り
検査の日からさかのぼって7日間の間に使用した薬やサプリメントを申告します。
その後検査書類のコピーを受け取って検査終了になります。
4.薬・漢方・サプリメントはうかつに取れない!?
実はこれが結構厄介なんです。
ドーピングに関連するであろう物は全てチェックしなければなりません。
私の場合は、日本アンチドーピング機構に直接電話して確認したり、サイトから検索し問題ないか確認したりしていました。
薬に関しては、例えば「ロキソニン」などと検索すれば「該当なし」と薬品名を探せば出てくるのでわかりやすいですが、
漢方とかは本当に謎です…
またサプリメントは、日本製品に関しては、
「 ドーピング対象ではない製品です 」
というような記載が該当商品のホームページなどに記載がされています。
しかし、海外製品のサプリメントはこれもまた謎。。。
この世界で「 きっと大丈夫だろう! 」は決してあってはいけません。
下手したら選手生命に関わってしまう可能性もあります。
いかがでしたでしょうか?
アスリートは普段からこのような事も気にしながら生活をしているわけです。
具合が悪い、頭痛、腹痛…これらも全て飲んでいい薬かどうか調べなくてはいけないんです。
これが本当に面倒臭いんです。。。笑
なかなか皆さんが経験する事のないドーピング検査!
実際はこんな感じです。
少しは参考になりましたでしょうか?
それではまた次回!!!