前回は、ゴルフツアートレーナーのスケジュールについてお話ししました。
さて、今回は「どうやったらツアートレーナーになれるの？」
についてお話ししていきます！
１.ホームページで募集とかしてるの？
たまにこのような質問をされますが、基本的にLPGA（女子ゴルフ協会）が募集する事はありません。
どのトレーナーも選手との個人契約になります。
つまり選手と何かしら繋がりや紹介がなければ、まずこの業界に入る事は厳しいでしょう。
私もフリーランスになってから紹介していただいてこの業界に入ったのがきっかけです。
２.どのようなジャンルの人が多い？
鍼灸師、柔道整復師、パーソナルトレーナーどのジャンルもいます。
比率も同じくらいでしょうか？
選手により針を好む選手、マッサージを好む選手、トレーニングに比重を置く選手等分かれるので色々なジャンルの方が現場にはいます。
３.帯同トレーナーと、トレーナーの違い
実はほとんどの選手はトレーニングに通ったり、お決まりのマッサージのお店に行ったり、選手それぞれの拠点のそばには必ずそういう所がありますので、普段お世話になっているトレーナーは別にいることが多いです。
当然、そのトレーナーさんにも働く拠点がありますので、普段はそこをベースにし、近場で試合がある時に行くという方が大半です。
一方、毎週全国を一緒に転戦するトレーナーが「 帯同トレーナー 」となります。
自分の拠点がない人も多く、帯同することの収入がメインになります。
4.帯同トレーナーはどれくらいいる？
とても沢山いるように感じられる世界ですが、実はかなり少ないです。
過去５年間の平均的にみても２０名程度でしょうか。
年間を通してトレーナーを雇えるだけ稼いでいる選手でなければ、なかなか帯同トレーナーを付けることができません。
ツアーの開幕当初は多くのトレーナーがいますが、中盤、終盤にかけてどんどん減っていきます。笑
それだけ結果が出せないと真っ先に首を切られる厳しい世界なんですね。
そんな厳しい世界だからこそ、とてもみんな仲良しになります。笑
シーズン中は選手につきっきりなので試合会場でしか話す事はありませんが、オフにはみんなでゴルフに行ったり、ご飯を食べに行ったりして情報交換をしたりしています！
5.どんな人が向いてる？
「どんな人が向いてますか？」と質問されたら真っ先に「協調性」と「人間性」と答えています。
スポットのトレーナーとは違い、帯同なので下手したら家族や恋人と一緒に過ごす時間より多くの時間を選手と共に過ごす事になりますし、キャディーさんやマネージャーさんなどとも行動を共にする事もあるので「 協調性 」がとても大事になります。
もちろんトレーナーとしての技術があるのは当たり前ですが、契約を解除される場合、技術面で解除になる事はほとんどありません。
そう、それ以外の理由！
例えば遅刻を絶対しないなど、社会人として当たり前なことを当たり前にできる「人間性」が大切です。
どの仕事も同じですが、華やかさもある分、実際は大変な部分も本当に沢山あります！
その分得るものも本当に大きい。
自分の技術次第で選手の調子もはたまたテンションまでも変えてしまうかもしれない、という日々はプレッシャーもとても大きいですが、この５年間の経験は他では決して得られるものではないと感じています。
参考にはあまりならないかもしれませんが、そんな世界もあると知っていただけたら！笑
では、また次回！